マジカルの分室
前にお伝えしていたマジカルの分室です。
kintaのブログ
http://kinta.cocolog-nifty.com/kinta/
まあ,私(金森)の私的なブログです。
多分,不定期に書くことになると思いますが,よければ御覧下さい。
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先日の学会で学んだ言葉として(本当は,以前から聞いていたのかも)Print Disabilitiesという言葉。そのまま訳すと「印刷障害」つまり,印刷物に対しての何らかの障害があるということ。
視覚障害の人のとっては,印刷された本や新聞,資料などはそのまま読むことが困難となる。これまでは,印刷物への障害ということだと,視覚障害者が主に取り上げられてきたが,発達障害のある子どもたちの中には視覚認知の問題で,文字を読むことに困難を示す場合がある。
また,上肢に障害のある子どもたちは本を上手にめくることが出来ないために,支援を必要な場合がある。
そういった「印刷物を読むことに関する障害」のある人を「Persons with Print Disabilities」というそうだ。
そして,そういった人たちにとっては電子化された本の役割は大きい。先日の学会ではその1つとしてDAISYが取り上げられてきた。
そして,昨年の9月の教科書バリアフリー法,来年1月に著作権法改正はその流れの中で大きな役割になっている。
これまで待ち望んでいた人には遅々として,焦れったいと見えるようだが,この機会に多くの人が障害者の情報保証について正しい認識と,これからどうすればいいのか議論をしていくことが大切だと思う。
ちなみに,上肢障害者のためのページめくり機ではこんな物があります。
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支援機器は価格も高いこともあり,自作される先生もいらっしゃいます。
100円ショップはそういった意味では,教材の宝庫で,見に行くだけで楽しいですが,あまり安いものはどうかなと疑ってしまうこともあります。
ところで,支援機器は学校だけで使うものではなく,どう生活に汎化させるかが大切だと思うのですが,そのためには家庭に持って帰って使えるものにするかが重要です。
そこで,先日読んだ木村順さんという方の「育てにくい子にはわけがある」という本に保育・教育・療育者が親が家でも出来る「ホームプログラム」を提供する際に大切な条件として5つ出していたのを思い出しました。それは
と書かれていました。これは,支援機器をご家庭で使っていただくときにも参考になるかな,と思いました。その意味では,安価または補助金で手に入るものを検討できるのなら検討したいところで,100円ショップのものも検討の材料かもしれません。
また,他の項目も機器を提供する際には考えるうえでは参考になる基準のように思いました。
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世の中ぎすぎすしてきて,「数値目標」「数値目標」と数的なもので表現することの大切さがいわれてきます。
会社でも,学校での数字で表現し物事を可視化すれば成果が上がると言われています。
もちろんそういったことは理解出来る側面もありますが,教育の現場や,福祉の現場ではなかなか難しい。
数字で表せないことも多いと思います。
また,数字にあわらして,理解するのは自分のためではないかと思います。つまり,自分の目標や活動を理解し,これからどう行動を起こそうかというために数値目標であり,他人から評価を受けるためのものではないと思います。
そういった中,コミュニケーションでは数字はなじまないと思われるかもしれませんが,障害のある人の場合には逆に数字が良い道具になるように思います。
曖昧さと相手の気持ちを配慮しようとする日本人は,コップにお酒を入れてもらう時に「少し入れて」と言えば,場に応じて少なくしたり,本当はたくさん入れて欲しいのに遠慮していることが理解できれば「そう言わずに」と,いっぱいに入れます。
しかし,自閉症の人の中には「すこし」とか「ちょっと」とかの曖昧な表現の理解が難しい人がいます。そう人の場合には「半分入れて」とか「4分の1入れて」とかの方が理解出来る。
数字で表現することで理解出来,スムーズなコミュニケーションをとれる人もいるということを覚えていることも大切だと思います。
支援機器の活用で気をつけないといけないのは「機器があるので使わなければならない」という考えで,何とかして機器を使おうという指導が始まることです。
これがあると,他にももっと良い方法があるかもしれないのに,機器ありきになってしまいます。ですから,「スイッチの授業」というのを良く聞くのですが,これってなぁに?と疑問に感じてしまいますし,支援機器やスイッチなどにアレルギーを感じる人から攻撃?にあってしまいます。
ですが,「どんなことが実現出来るか」が分からないことにはいくら「子どもから出発する」と言われても,絵に描いた餅,気持ちだけで何もできないように思います。
研修会などで,どれだけ良いお話を聞いて,「勉強になった」と思っても,手に入らないような高額の機器をみても子どもたちに返せないことから,マジカルでは製作講座を大切にしています。
つまりニーズが先かシーズが先かといった論議はあまり意味がないように思うのです。子どものニーズが分からなければ目標は立てられないし,何があるかが分からなければ具体的な行動は起こせない。
両方のバランスなのではと思います。
先日ある先生がおっしゃっていたのは,「確かにそれを使って良いかと考えることも大事だけど,悩んでばかりで躊躇して何も行動に起こさないより,まずは始めてみながら試行錯誤した方がいいように思います。」と話していました。
もちろん,使う前に検討は必要ですが,「これが100%正しい」なんて事はほとんど無いわけで,良さそうだといういろいろな情報から始めるはずです。
そのためにも,良い情報を得るために,様々な人的なネットワークを持つことが大切なのではと思います。
マジカルトイボックスでは製作講座を開いているので,機器は作る物だと思われてしまうのですが,基本的に買ってこれるものは買った方がいいと思っています。
何より安全性が保証されているし,確実に動作します。その上業者のサポートも得られるわけですし,どこでも注文すれば手に入れられます。
たとえば,ラッチアンドタイマー
パシフィックサプライで買うと15,120円となります。
http://www.p-supply.co.jp/comaid/stimer/index.html
マジカルのイベントで以前作ったときには材料代は7,000円ぐらいだったかと思います。
こう見ると確かに高いですが,本当にそうでしょうか?
まず,マジカルでやるときには50名とか100名分をまとめて買いますので,スケールメリットがあります。その上,電気工作に詳しい先生方のアドバイスがあってキットを作っているので,自分で工作の知識がない人が1から部品をそろえていけば10,000円ぐらいにはなってしまいます。(交通費もバカになりません。)
その上,集めるための時間,作るための時間などを考えると半日や1日はすぐにかかってしまいます。いま,マクドナルドのバイトでも1時間で800円以上です。ましてや学校の先生方なら時給換算すれば2,000円以上にはなっているはずです。
3時間かけて作ったとすればもうすでに15,120円を超えてしまうんです。
なので,安易に作る事だけを考えるのではなく,なぜこれが必要なのか関わる人たちを説得して買ってもらう事が大切なのではないかと思います。
もちろん,使えるか使えないか分からないものにお金は出せない。
という事もあるでしょう。そのために,メーカーや特別支援学校等の貸し出しなを,どうまく使えると良いと思っています。
そして,市販品を購入数することでは実現しにくい,特別な用途があるときに自作をしていくのがよいのではないかと思っています。
デジカメをスイッチでコントロール出来ないかという相談を良く受けます。
マジカルの製作講座の本でもソレノイドを使ったシャッター押し装置の作り方を紹介していますが,部品を作る必要があり,ハードルが高いようです。
事務局のメンバーでなるべく市販品で,少ない工作で出来ないかと相談をしています。
うまく,キットが出来たら次のイベントで紹介しようと思っています。
ヒント+77の本でもそういった事もあり,パソコンを使ったデジカメとか考えているのですが,やはり持ち運びの面倒さなどもあって,デジカメの方がよいようですね。
また,以前紹介したipodのコントローラーを改造したアメリカの会社から,メールニュースでスイッチが付けてある(改造してある)デジカメの紹介がありました。
いやー,力業ですごいです。
199ドルという事は2万円ぐらい。7メガピクセルですから,以前だったら相当高額なカメラだったのでしょうけど,今は1万円もしない機械を改造したのでしょうね。以前,リハ工でデジカメを改造している人がいましたが,当時はけっこう高かったので,外付けのレリースの改造をしていました。並行輸入してもおもしろいかもしれません。
また,こういった事ではなく,メーカーに働きかけて,レリースを電子的なレリースに出来ないか相談できないかと思っています。標準的にスイッチがつなげられるようになっていれば助かる人はたくさんいるはず。
障害者でなくてもお年寄りでも便利なはず。
こういった,スイッチの標準化などがどこかで論議されるといいのですが。
よくコミュニケーションでバーバル(言語)は7%だといわれるので,グーグル
先生に聞いてみたら,下記のブログを発見。
結構面白かったです。
http://nands.way-nifty.com/debate/2005/02/post_1.html
これって,メラビアンの法則と言われているそうで,ある限定された実践結果が
一人歩きして言葉だけではニュアンスは伝わらないんですよ。と言う時に使われ
るとのこと。VOCAやコミュニケーションエイドを考える際には音声言語だけでは
ないという際には説得力があるので,使っちゃっていましたが,よくよく考えて
使わないといけないと反省しました。
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1月4日のエントリーでいきなり「特別支援教育におけるコミュニケーション支援―AACから情報教育まで」の書評を入れたのは、ココログのbook紹介の機能を使ってみたためです。
本の評価が全部満点というのも、手前勝手なのですが、実はこれを参考に、右側のバナーにマジカルの本を並べようとしたからです。
なので、これからしばらく変な記事が入りますが、ご了解下さい。
登録する際には、編集しないようにと注記されているのですが、htmlを見れば、どれを書き換えればいいか分かるので、適当に編集してしまうかも・・・
とうろくしたあとに、ロボットさんが巡回にいらっしゃいましたがamazonが見張ってるのかな?
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2009年になりました。
世の中はいろいろと動いていますが、たくさんの人が楽しく幸せに過ごせるようになればいいと切に思います。
やはりどんな世の中でもコミュニケーションかなぁと思っています。
価値観が違うから新しいことが創造できるのも事実ですが、価値観が違うから紛争が起こるのも事実。
お互いに気持ちよくコミュニケーションできるように、環境を整えたりお互いにやり取りできるようなコミュニケーション方法を考えたり出来ればと思います。
それってソフト的にも大事ですけど、ハード的にも大事ですね。
皆さん、今年1年間もよろしくお願いいたします。
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