第25回イベントの楽器演奏のキーパーソンであるもずらいと氏より楽器演奏のための支援技術について、寄稿して頂きました。当日は、具体的に演奏をしながら教えてもらう予定です。
楽器演奏のための支援技術が普及しない理由として私は
・多くの先生が音楽の指導に及び腰である(専科の先生に託したい)
・キーボード+打楽器という典型的な合奏観から抜け出せない
からだと考えております。
ですから、これが払拭されない限り、次回マジカルで製作するピエゾ・マイクを使おうがチャイム改造の機器を使おうがたいした実践はできないと思います。
つまり「発想の転換」が必要なのです。
そのあたりを次回マジカルでは「実際に紹介」したいと考えています。
その1:アレンジの工夫
音楽の先生やピアノを習った先生をMTにすると、まず間違いなく「楽譜どおりに」弾きます。
そうするとタイミングがずれた子どもの演奏が悪い形で目立ちます。
このような場合、音を細かく分けてアップテンポのように聞こえて拍のメリハリが目立たなくなるカントリー風やジャズ風にアレンジをすると解消されます。
当然カントリー風やジャズ風になじむ曲とそうでない曲がありますから、選曲のセンスは問われます。
これは、ラテン系のにぎやかな曲でも同様の効果が得られます。
クラシック系ですとパッヘルベルのカノンは循環コードなのでキーにあった単音をだとどこで響いても良い感じになります。
その2:どこでも大丈夫な音
スチールギターやウクレレをオープン・チューニングでその曲のキーや主要コード(和音)に対応しておくとどこで弾こうとそうおかしくない音になります。
この試みをもっと進めると「どこで入ってもおかしくない音」の曲を選ぶという方法に行き着きます。
[例1]Diamond Head (The Ventures)
6弦をひっかくスクラッチ(ピュッ。ピュッという音)はどこで音を出しても曲に合います。
[例2]Misirlou(Dick Dale)
映画「パルプ・フィクション」で使われたのを契機に一度はテレビなどで聴いたことのあるはずの曲です。「ハッ」「ハーッ」という叫び声が随所に入ります。
これをVOCAに入れれば立派な楽器です。
しかも目立つ楽器です(^^)。
私は、多くの教員は「ここの部分でこの音を弾く」と弾く位置を決めすぎているような気がしています。
それが難しいから合奏ができないわけで、それだったら、「どこで音を出しても大丈夫」という「音」を見つけるべきです。
その3:ソロ場面を生かす
「Wipe Out」という曲はドラムソロとギターソロが交互に来るのですが、その部分(約30秒)を子供に丸投げして、その他のパートはベーシック・リズムを取ります。
私が例年夏にお手伝いしているボランティアでは何回かこの曲を取り上げました。
最初はエレキの音に過緊張になる子が、自分が音を出しているからでしょうが、そのうち音による過緊張がなくなって「ジャラジャラ」レベルではありますが、楽しそうに30秒間弾きっぱなしという例を多く見ています。
佐原"もずらいと"恒一郎
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